編集者になるには

編集者を目指す人からのよくある質問

Q.自分が好きなジャンルの本を出すことは出来ますか?

A.好きなジャンルが売れそうで予算が付くなら本にすることが出来ます。企画書を作って本にする計画を立てましょう。いくら好きでもお金にならない本は作りません。好きなことがマニアックなので、予算が付きそうになかったら、まず購買層のニーズに合う本を作って編集のノウハウを学び、自分に力が付いてきたら、好きなジャンルを世間に受け入れられる形で本にすることが出来るでしょう。

Q.家庭と編集者の仕事は両立できますか?

A.編集者の勤務時間はあって無いようなものです。自分が担当する本の発行までの締め切りに間に合わせるためにスケジュールを組むと、家庭と両立どころか、帰宅さえ出来ないこともあります。育児をしたいけれど編集者の仕事もしたい場合は、かなり厳しくなり不可能に近いです。ただし大手の出版社などでは、すべて外部のライターや写真家に仕事を回して、自分たちの業務が終わったら定時帰宅をすることもあります。編集者としての仕事さえ外部に委託しているから可能なのです。定時には帰宅できますが、編集の仕事が好きな人には面白くない働き方と言えるでしょう。

Q.自分で写真撮影やイラストを描いても本にして貰えますか?

A.編集者のほとんどは本が大好きで、自分でも文章を書いてイラストや写真までこなす人が多いです。SNSなどで文章を書き慣れていて、他人に見せる文章を心がける気持ちと目線がある人には向いている仕事でしょう。写真やイラストまで自分で準備するのは許可があれば良いですが、締め切りに向けての作業量が増えて厳しくなります。もし急病などで作業が出来なかったら、本の発行自体が頓挫するので、一人で抱えるのはお勧めできません。自分の作品を使いたいなら、早めに準備して余裕を持ったスケジュール管理が大事です。「時間も依頼する手間も省きたいので自分で行う」と安易に決めると後で苦労します。

Q.フリーランスの編集者になるためには何が必要ですか?

A.まず人脈が必要です。企画を与えてくれて本にする案件を提示し、良い本を作るための人脈を持っておかないと早々に行き詰まるでしょう。他には自分に誰にも負けない「○○の知識がある」と言ったような専門的知識が多いと有利です。その専門知識はいつどこで役に立つか解らないので、興味を持った色々なことを極めながら情報を集めておきましょう。あとは精神的にも肉体的にもタフで挫けない気持ちが必要です。