編集者になるには

編集者の年収って?

本を作る一連の作業に関わるため忙しくなる

編集者の仕事でどれくらい収入を得られるかは、どこまで自分が関わっているかによって変わります。 実力主義のため収入は安定せず、本の売れ行きも関係して浮き沈みが激しいでしょう。 一般的な編集者の仕事内容は、所属している出版社にもよりますが以下の通りです。 1.企画をする 2.費用を計算して予算を確保する。 3.取材交渉をして取材し原稿を作るか、作家やライターに依頼する。 デザイン系や写真系の依頼をする。 4.出来上がった原稿を校正、編集して本として仕上げる。 5.最終確認後に印刷して出版。 このような流れで本は作られていきます。 この5つの作業をどこまで自分で行うかが支払う費用の目安になります。 例えば3の取材を自分で行うと費用はかかりませんが、依頼するなら報酬を支払わなければなりません。 しかし本を作る作業は物を作るクリエイティブな仕事なので自分一人で行うと、まとまりすぎてしまいます。 他の人の写真、記事、イラストを入れることで相乗効果が生まれ良い本が出来上がり、製作の喜びを味わえます。 お金をかければ良い本が生まれるとは限りません。 知恵を絞って工夫することで良い本が生まれ、それが収入に繋がります。

年収は一般の平均より高いけれど激務

年収は250万円から700万円の間に分布している人が多いです。 平均では400万円から500万円の間ですが、自分で企画した本が売れた場合は1000万円を越すことも多いです。 給料の平均を見ると普通より上に感じますが、業務内容と釣り合っているかと言えば疑問が残ります。 企画は何も無いところから売れる要素を考えて、企画書を作り、予算が付きそうな企画になるまで手直しをして、それから作家やライターを探し、イラストや写真の担当者を探して本にしていきます。 作家がスランプなら一緒に案を考えて励ましたり、イメージに合う写真を撮るように写真家に伝えて依頼をします。 時には原稿が遅れそうで、印刷所に頭を下げて待って貰うこともあるでしょう。 そのため自分が思うような時間に帰宅は出来ず、仕事が一段落しなければ深夜まで残業します。 編集者にとって勤務時間はあって無いような物で、会社に泊まり込むことも多いです。 このように、本を作ることが好きで仕方ない人に向いている仕事なので、収入は二の次かもしれませんが、かなり忙しいことは認識しておきましょう。 小さな編集プロダクションは給料が低く、大手は待遇が良いので、大手に就職して売れる本を作り編集長にまで出世すると高給取りになれますが、競争も激しい世界です。